西双版納(Xishuangbanna)2002.3/1996.4

 

■ガンランバ(ハン)■

久しぶりに訪れた西双版納の中で最も様変わりした場所です。かってはメコン川に沿っていくつかの村と小さな公園や寺があるのどかな所だったのですが、現在これらの村や公園は全て「タイ(にんべんに泰)族園」という広大な公園に統合されました。入園料35元がかかります。


曼聴仏寺

園内には曼将村、曼乍村、曼聴村などの村が、それぞれの村にはお寺が、そして観光客用の劇場や広場があります。村を巡るには綺麗な遊歩道が造られ、家の中に入って参観できるようになっています。もちろん村の中では普通に人々が生活しています。完全な観光地になったおかげで何の遠慮もなく村の中にずかずかと入って行けます。村人も遠慮なく土産物を売りに来ます。
かなり広い公園なので入場門から一番奥の曼聴仏寺まで歩いて1時間くらいかかります。そのさらに奥には畑が広がっています。遠回りして裏から入れば入場料は払わなくて済むかも。

ガンランパまでは景洪からバスで40分、市場の所にバスが止まります。降りたら川の方に歩き、一本目の道を左折、タイ族園まで真っ直ぐ歩いて10分です。ガンランパの宿には貸し自転車があるそうなので、これで走り回れば楽しいと思います。徒歩では限界があります。

■打洛■


219国界碑。向こうの建物はミャンマー領。

ミャンマーとの国境がある町です。中国人の観光客はここからミャンマー観光に行きます。でも外国人は国境を越えることはできません。国境付近からはミャンマーの風景をかいま見ることができます。立派なパゴダが立っています。ミャンマー側はカジノだらけなのだそうです。

打洛の見所としては、独樹成林(一つの木が枝分かれしてまるで林の様に見えるらしい)という公園があります。その隣に219界碑公園というのがありますが、現在は機能していません。機能していないというのは切符を売っていないということで中には入れます。国境の石碑があり、ミャンマー側がよく見えます。ただし国境の10m手前にフェンスが張られていて、石碑はフェンスの向こうです。


森林公園の国境。金網の向こうに石碑があります。

もう一つの見所に打洛森林公園があります。入場料は良心的な6元です。ただのだだっ広い公園ですが、奥に215国界碑があります。やはりフェンスがありますが、親切な事に扉があって開けっ放しになってます。国境線の回り10mは緩衝地帯なのでフェンスは石碑の10m手前に張られています。国境を越えるなという看板がありますが、石碑を越えて10m先までなら緩衝地帯なので大丈夫なんじゃないかな?付近には誰もいないけど、監視カメラは設置されているので無茶はできません。網の向こうに入って石碑を一回りするくらいなら怒られません(実証済)。

打洛へは景洪から4時間弱です。バス停は町の入り口にあり、国境まで5kmほど。バスの中には追加料金で国境まで行くものもあります。独樹成林は国境の100mくらい手前を左に行くとあります。森林公園は国境と町の間にあります。
宿は町の中にも、国境にも、森林公園の中にもあります。


モン海の市場。

海■

景洪と打洛の間にある町です。ここでは毎週日曜日に市場が開かれます。また15kmほど行った所に景真八角亭という仏塔があるそうです。市場はかなり大規模で周辺の村からきらびやかな衣装を着た人たちが集まってきます。若い女の子は村ごとにお揃いの衣装で繰り出してきます。
景洪からバスで2時間。市場は昼頃まで賑わっているのでここに泊まる必要はないと思いますが、宿もいくつかあるようです。

混■

海から50分くらいの所にある小さな村です。ここでも日曜日に市場が開かれます。朝7時頃から人が集まり、8時〜9時頃最も賑わいます。それほど大きな市場ではないのですが、民族衣装着用率は高いと思います。若い男の子が綺麗な衣装の女の子をナンパしていたり、じいさんたちがタバコや酒を吟味していたり、ローカルな雰囲気があります。

混行きの直通バスはありませんが打洛行きが通るので交通は便利です。宿は一軒、金タイ(にんべんに泰)旅社があるだけ。ツイン20元(シャワーはあるけど使う気にはなれない)。土曜日に行くと外国人が沢山いました。食堂は何軒かあります。ちなみに私は打洛-混-海を二日で回りました。

養■

景洪から北に30分の所にある町。象の形をした木がある公園(象樹公園)があり、付近に花腰タイ族の村があるというので出かけてみたがそれらしい村は見つからなかった。


熱帯植物園の竹林

崙■

景洪からラオスの国境方面に90分程の所にあり、熱帯植物園があります。バス停から景洪方向に100m程歩き左に曲がって100m歩くとそこが植物園の入り口です。入場料35元。入り口付近には宿も何軒かあります。植物園は川の中州に作られていて広大な敷地です。朝早く行ったので人が少なく、ゆっくりできました。中にはリゾートホテル(プール・テニスコート付き)があります。

■大龍■

曼飛龍という仏塔が丘の上に建っています。大龍のバス停から景洪方向に2kmほど歩き、丘を30分ほど登るとあります。大した仏塔ではありませんが、西双版納の中では一番立派な仏塔のようです。行ったのはだいぶ前になるので現在どうなっているかはわかりません。

■ラオスから景洪へ■

ラオスのウドムサイから景洪までの国際バスがあります。バスはラオス時間の8時にウドムサイの富山賓館を出発。
国際バスではなく普通のバスで行く場合はウドムサイからボーテン行きのバスに乗ります。8:30、11:30、14:00に出発と言われましたが客が集まれば出発。集まらないと出発しません。ボーテンまでは3時間半。道は舗装されています。客はほとんど中国人で、ボーテンのイミグレの窓口は修羅場になります。だれも並ばないのです。1時間くらいかかって出国。トゥクトゥクが待っているので中国のイミグレへ1人5000K(または5元)、2km程です。
中国のイミグレ付近には両替のおばちゃんが並んでいますがレートはとても悪いです。とりあえず12元だけあればバスでラー(月へんに昔)まで行けます。ここまで行かないと銀行はありません。
ラーから景洪へはバスは沢山あり、急カーブの山道を物凄いスピードで走り抜けます。5時間弱で到着。一日でウドムサイから景洪まで行くことができます。
ラオスに行く場合はこの逆ですが、ボーテンからウドムサイ、またはルアンナムター行きのバスが何時に出るかがちょっと心配な所です。調べていません。ラーに泊まり、早い時間にボーテンに行かれた方が安心です。