国営南津旅社●1999崇左
 

この旅行で初めて中国にロンリープラネット(以下ロンプラ)というガイドブックを持っていきました。旅行先は全てこのガイドを頼りにしています。そして、こいつがとっても役に立ちました。情報はかなり正確で、内容も充実しています。
崇左で泊まった南津旅館もロンプラでほめていたので泊まりました。このように紹介されています。
「For these prices, this place is magnificent.・・・Best of all the showers have real pressure and reliable hot water」
このホテルはシングルで28元。部屋は明るく綺麗で、しかもアツアツのシャワーがじゃんじゃん出ました。これは感激です。
夜になって布団に潜り込み、先日からの睡眠不足を補おうと眠りにつきました。するとなにやら人の気配を感じて目が覚めました。3人のオバチャンがどかどかと部屋に入って来ます。
「むにゃむにゃ」と言うと、オバチャンの声で、
「私たちは服務員です。戸締まりをしてください。」と答えてカーテンを閉め、何やらウロウロして出て行きました。時計を見ると、夜中の一時です。
特に殺気のようなものは感じなかったので怖くはなかったのですが、すぐに貴重品を確認します。問題なしです。オバチャン達は何しに来たんでしょう?
僕は頭の整理がつかないまま再び深い眠りにつきました。
翌日ホテルの看板を良く見ると
「国営 南津旅館」と書いてありました。そうか、オバチャン達は国営の服務員だったのか。何となくナゾの行動の意味が納得できたような、できないような。