広州(Guangzhou)1990.3/97.4/98.4/99.4/2002.4

 


広州の中心部はなんだか雑然としています。 なんとなく香港に似た感じもする。


沙面島は長崎の出島のような所で、今でも古い町並みが保存されています。


愛群大厦は珠江のほとりに立つランドマーク。


基本政策は100年変わらないというトウ小平の言葉がかかれた看板。改革開放の政策は不変ということを強調したもの。


沙面島の夜。オレンジ色の街灯がいい感じ。

■広州について■
広州では中国語が通じません。普通の中国の街では普通語(北京語)で話しかけられますが、ここではまず広東語です。普通 語が話せないわけじゃないのですが、かたくなに広東語で話してきます。いちいち「普通 語で話して下さい」と言わないと全く言葉が通じません。

広州のある広東省は中国の中央からは距離的にも遠く、昔から独自の発展を遂げてきました。世界中にちらばる華僑の多くはここから旅立って行きました。また、外国の干渉を最も受けた街でもあり、国際的な雰囲気を持っていました。そうした理由から、反政府的な活動も盛んだったようで、辛亥革命もここから始まりました。
最近ではトウ小平(トウはおおざとへんに登)の南巡講話の舞台となったのが広東です。南巡講話とは、1989年の天安門事件以来保守化していた中国政府の流れを変えるために、トウ小平が広東省を訪れた旅の途中に語った言葉をまとめた物です。この講話を発表してから、中国は経済開放の道をひた走るようになります。
こうした政治的な発言を北京でやると保守派の抵抗を受ける可能性があるために、中央と一線を画していた広東で行ったのです。中央で権力を失いかけた指導者が広東で力を蓄えるというのは、ちょっとした政治的裏技で、毛沢東の時代にも度々行われてたようです。


■見所■
辛亥革命の史跡が沢山あります。また買い物をするところも沢山あります。コピーモノが山のように売ってるのでなかなか楽しいです。
市場は必見です。得体のしれない動物達が食われるのを待っています。レストランの前にも沢山の動物ちゃんが居ます。これはメニューの代わりですね。自分の食べたい新鮮なヤツを選ぶわけです。
沙面島の周辺は昔の租界地のいい感じの建物が残っています。沙面 の北には旧市街があります。若干整備されて新しくなってしまいましたがまだ昔の雰囲気が感じ取れます。

■宿■
色々な種類のホテルが選べます。沙面島にある広州青年旅社には50元のドミが、駅の隣にはユースホステルがあります。正式には広東旅游大厦といいドミ67元、シングル118/168元、ツイン178/228元(トイレなし/有り)です。駅からちょっと歩くと200元から300元のビジネスホテルを見つけることができます。また愛群大厦も回りにも同クラスのホテルが沢山あります。お薦めは駅前の流花賓館と沙面 の勝利飯店旧館(共に380元くらい)部屋が広くて快適です。
4月と10月の下旬には交易会があり、ほとんど全てのホテル代が2倍になります。この時期に広州に泊まるのはさけましょう。

■交通■
空港は市街地の真ん中にあるので昔の香港啓徳空港みたいにスリリングな着陸を体験できます。交通も民航バスで駅のそばまで3元。沙面までタクシーで30元。但し昼間は渋滞で時間がかかります。

バスターミナルは列車の駅の近くに3つあり、大体の便はそのどれかで間に合います。また地下鉄の坑口駅の目の前にある芳村客運站からも沢山のバスが出ています。
列車の切符は駅でも取れますが、かなり混雑しているのでそれが嫌な人は駅に向かって右側に旅行会社があるのでそちらでどうぞ。手数料がかかります。駅から放射状に伸びる站前路には国内線のディスカウントチケット屋が何軒かあります。