吐魯番(Turpan)2002.6
 
葡萄溝で見かけた壁画に描かれた変なヤツら。エキゾチックでしょ?

葡萄溝にはご覧のような葡萄棚があるだけ。「ここが撮影のベストスポットです」という看板があったので撮してみた。

蘇公塔。近くで見ると新しく改修されていて遊園地のアトラクションみたいになっている。


交河故城。長年の砂漠の気候でこんな感じの廃墟ができた。かなり広いので観光には半日必要。


交河故城から見たオアシス。


カメラを下げて歩いていると子供達にモテモテ。ウイグル語でこんにちは(ヤクシミシス)と言うと喜んでくれる。
■吐魯番について■
東の方向から列車で吐魯番に到着し、改札を抜けたとたんに軽い恐怖感を覚えました。そこで待ちかまえているのはどう見ても中国人には見えない彫りの深い顔をしたウイグル人。だれもかもが胡散臭い雰囲気をスプリンクラーのようにまきちらしています。ここは新疆ウイグル自治区、中国というより中央アジアの一角です。
ホテルに到着するとそこにも沢山のウイグル人タクシー・ドライバーがいます。彼らは日本語を上手に使います。英語や場合によっては中国語より上手く話す人がいます。あのエキゾチックな顔で日本語で話しかけられるのも胡散臭いのを通り越して一種の恐怖体験です。
でもそんな印象も慣れれば変わります。よく話してみると可愛いヤツらです。日本人が沢山来るので慣れているのでしょう、すれ違いざまに笑顔で挨拶してくれます。また、カメラを下げて歩いていると子供達が「撮って!」と追いかけてきます。
あと、吐魯番は中国で一番暑い所として有名です。


■見所■
吐魯番の町の大部分は漢民族によって新しい広々とした町に建て替えられています。ウイグル人の住むエリアは吐魯番賓館の南の一角で解放路にあります。舗装もされていない埃っぽい道ですが、ウイグル人の生活がかいま見れます。またバスターミナルの向にあるバザールや町中に沢山あるモスク(清真寺)に行けば別の国に来たような錯覚におちいれます。

吐魯番の名物は葡萄で、中国人の間で昔から有名な観光地に「葡萄溝」があります。砂漠の谷にあるオアシスで、葡萄を栽培しています。葡萄以外に何も見る物はないのに入場料が30元かかります。しかもパート1とパート2の二つに別れていて両方入るなら40元です(パート1だけで十分)。ここへはバスで来れます。百貨大楼の交差点で待っていれば通ります。自転車だとかなり厳しい坂道です。
解放路を歩いて行くと「蘇公塔」があります。入場料20元なので外から見るだけで十分です。この塔までの道のりはウイグル人の住んでいる地域なのでゆっくり歩いて行きましょう。
町から自転車で一時間ばかり行ったところにある「交河故城」は昔の都市の遺跡で廃墟になっています。河の中州にある遺跡で、河はオアシスになっています。ここに行く途中の道には農村が広がり、暑さを我慢できれば素晴らしいサイクリングが楽しめます。入場料30元です。
博物館は入場料20元。ミイラが沢山います。新しいミイラはテカテカに光ってます。また交河故城に行く途中の道を曲がればカレイズ(地下水道)がありますが見た人によると噴飯物だそうです。

これ以外の見所は郊外にあるのでタクシーかツアーバスで行くことになります。吐魯番賓館のツアーは一人40元。タクシーで行く場合は相乗りで40元程。相乗りの乗客は運転手が捜してくれます。ただ、人が集まらないと待たされたあげく取り止めになることもあります。
貸し自転車は吐魯番賓館向かいのJohn's Cafeにありますが、車体がかなりボロイので慎重にチェックしてから借りて下さい。


■交通■
鉄道の吐魯番駅はバスで一時間ほどの所の大河沿という村にあります。駅を出ると広場でバスが待っているのでそれに乗れば吐魯番市内のバスターミナルに連れていってくれます。
バスターミナルからはウルムチ行き高速バスが一時間に一本くらいの間隔で出ています。所用2時間半。


■宿■
安宿として有名なのはバスターミナルにある交通飯店と吐魯番賓館。バスで到着して暑さで動けない人は交通飯店に泊まります。吐魯番賓館まで歩くのはかなりの重労働ですが広い庭があってくつろげます。プールもあります(10元)。ドミの居住性は今ひとつで、シャワーは建物の外にあります。五人部屋で一人25元。