拉薩・ラサ(Lhasa)2002.7
 
チベットの象徴ポタラ宮殿。赤いのは中国共産党を賛美するスローガン。


ジョカン寺は一日中お香の臭いで充満している。


ジョカン寺の前で五体投地する人々。


セラ寺で見かけた極彩色の仏様。


セラ寺で行われている問答の様子。この坊さん、かなりエキサイトしている。


デプン寺。スイスの家みたいな可愛い建物が建っている。


ノルブリンカ宮殿は広大な庭に囲まれていてとても落ち着く。閉館時間になって追い出されてしまったが、一日かけてゆっくり散策したいものだ。


市場で見かけたバターの固まり。お茶にも入れるが、寺では灯火もバターでつける。だからどこに行ってもバター臭い。

■拉薩について■
拉薩に行くのは簡単ではありません。世界の屋根と言われる高原にあって距離的に遠いためだけでなく、中国当局が外国人を警戒しているためです。ここに来るには一般的に三つの方法しか認められていません。一つは成都や中甸などの町から飛行機で入る方法、もう一つはゴルムドからバスで入る方法、そしてネパールからツアーで入る方法です。どうやって入るにしても、個人で旅行するなら正規の交通費の他に旅行許可証の代金を請求されます。この旅行許可証は実物を見た人がいないと言われるほど不可解なシロモノで、もらわずにゴルムドから入る人も沢山いますがその辺のテクニックについてはよくわかりません。あと雲南省から陸路で目指したり、カシュガルから目指したり、冒険的なルートもありますがその辺は自己責任でお願いします。

もう一つ拉薩で気を付けなければならないのは高山病です。ごく主観的な印象ですが、約1/2の確率で何らかの症状が出ているみたいです。そのうち半分は二〜三日動けません。寝込むか寝込まないかは運ですが、無理をすると必ず寝込みます。ちなみに私は風邪をひいたまま拉薩入りして三日寝込みました。酒を飲むとあっという間に酔っぱらうので禁酒もしました。風邪ひいて高地で酒を飲むと息ができなくなって死にそうになります。


■見所■
最大の見所はポタラ宮(布達拉宮)です。チベットの象徴です。入場料が70元します。屋上の展望台に登るのにさらに10元かかります。
拉薩の近くには大きな寺が三つあります。ジョカン寺(大昭寺)とセラ寺(色拉寺)とデプン寺(哲蚌寺)です。あとガンデン寺(甘丹寺)というのもありますがこれは拉薩から40km離れています。
ジョカンは拉薩の中心にあります。寺を取り囲んでバルコルと呼ばれる道があり、土産物屋が軒を連ねています。入場料がかかりますが、徴収に全然熱心ではありません。巡礼者についていけばタダで入れちゃいます。
セラは北京東路から5路のバスで行きます。午後3時から問答が行われるので有名です。僧侶が向かい合ってディベートを行うのですが、妙なポーズで手を叩いたり、大声で怒鳴ったり、仲間が助け船を出したりと見ていて飽きません。またこの寺の裏の山の中腹には尼僧の住む寺があり、山を登る元気があれば訪れることができます。その山の裏には鳥葬場もあるそうですが開放されていません。
デプンには北京東路から3番のバスで行けます。バスを降りて寺まで歩いて20分。急な坂を上らなくてはいけないので乗り合いトラック(1元)を利用した方がいいです。この寺での見所は壁に書かれた文化大革命時時代のスローガンです。文革時代に大分被害に遭ったようで、いまだに廃墟になった建物も残っています。
セラもデプンも入場料が35元です。しかし裏からタダで入る方法もあるようです。なんかバチが当たりそうですが、貧乏な人はチャレンジして下さい。方法は拉薩のホテルに集まる旅行者の間で語り継がれているので自然と耳に入ります。

寺も三つも見れば飽きます。そしたらノルブリンカ宮に行って下さい。ダライ・ラマがインドに亡命するまで住んでいた宮殿があります。調度品など当時のまま残っています。またここの庭は休日になると地元の人のピクニック場と化します。踊ったり歌ったり酒飲んだりととても賑やかです。入場料は35元です。ノルブリンカの近くには博物館もありますが入場料30元なので入りませんでした。

拉薩の郊外の見所としてポピュラーなのは温泉とナムツォ湖(納木錯湖)でどちらも一泊二日のコースです。温泉というのは名ばかりで実際は鳥葬を見に行くコースです。どっちも行きませんでした。この他にもトレッキングとかネパールに抜けるコースとか、色々な見所がありますが、一人で行くのは困難です。基本的にランドクルーザーをチャーターすることになるので仲間を見つける必要があります。夏休みでしたら問題なく見つかりますが、チベットでの滞在期間が最低でも一週間はないと無理でしょう。高度順応も必要なので郊外に足を伸ばすなら日程とビザの有効期限に余裕を持ってください。

■交通■
2002年7月の時点での成都からの飛行機は、チケット+成都空港までの交通+旅行許可証がセットで1800元でした。拉薩でのホテルとツアーが付くと2200元。近年まれにみる安さだったようです。中甸からの飛行機だと2500元くらいかかるそうです。
拉薩から出るならバスも普通の料金で乗れます。ゴルムドまで210元。成都までの3泊4日のは500元。なんと重慶行きのバスまでありました(560元)。成都・重慶行きバスは絶対お薦めしません。道も悪いので何日かかるかわかったもんじゃない。拉薩から成都の飛行機は1270元です。
空港から拉薩市内まではバスで90分。バスターミナルに行くならジョカン寺の南の大通りから2路のバスがあります。

■宿■
バナクショー(八郎学)、キレー(吉日)、ヤク、スノーランド(雪域)が主な宿です。いずれもジョカン寺の近くにあります。私が泊まったのはキレーで風呂付きツインが100元、ドミが20元〜です。タダで洗濯してくれるので有り難いのですが、洗濯物が迷子になることもあるので一長一短。ヤクホテルは中庭でくつろげるのが良いのですが洗濯サービスはありません。

■メシ■
一番人気はバナクショーホテルの向いにある肥姐便餐。もはや伝説と化してました。