元陽(Yuanyang)2002.4
 
最近虹を見たことはありますか?元陽の天気は変わりやすく、激しい夕立の後にはこんな虹が出る。


元陽から徒歩1時間のチン口村。


多依樹の展望台から。


勝村の市場で見かけた色鮮やかな民族衣装。


バ達の展望台からの眺め。細かすぎて何の写真だかわからないかも。拡大図は下です。


こんな段々が山の麓まで続いている。


丸一日歩き回ったが、カーブを曲がる度に色んな風景が現れて全く退屈することなかった。


元陽のもう一つの名物は雲海。朝の町は雲の上にある。


元陽の町並み。山の頂上にへばりつくように造られた町なので、車は通れず、市街地は狭い。
■元陽について■
元陽という町は二つあります。一つは南沙と呼ばれる新しい街、もう一つは新街という古い町。古い方が新街というのでややこしいですが、普通に元陽と言えば(あなたがツーリストなら)古い元陽に連れていってくれます。スーツを着て行ったら新しい方に連れて行かれるかもしれません。二つの元陽は30km程離れているので注意です。
新しい方にの元陽は行政の中心で特に見る物はありませんが、古い方は見る物でいっぱいです。失われつつある素朴な田舎の村、気さくな村人達、そして棚田(ライステラス)です。
他の中国の観光地が辿った道と同様、この田舎の人々も、棚田の価値に目覚め始めています。棚田は金になる!ひとたびその認識が広まると、入場料を徴収するは、土産物屋が出来るは、ガイドがはびこるはでろくなことがありません。くわばらくわばら。行くなら今が旬です。今の所一つの村が入場料を徴収しています。物売りも寄って来ます。でも売っているのはゆでタマゴとか生姜とかなのでまだまだ未熟です。


■見所■
バスが元陽に到着した所から見所です。山の上にへばりつくように立てられた建物は湿気のためか廃墟のように見えます。その町の中には市場があり、朝はバスが通れず渋滞するほど賑わいます。民族衣装着用率も高く、カラフルです。一歩町を出ると、そこは見渡す限りの棚田です。だれが、どうやって作ったのか。なんであんなにいっぱいの田がいるのか。一番下にある田まで歩いて行くうちに日が暮れるんじゃないか。米ばっかり作って野菜は食わないのか。など素朴な疑問を抱きながら歩き回りましょう。

チン(竹かんむりに青)口は元陽から6km、歩いて1時間ほど。一番簡単に棚田を満喫できる所です。この哈尼族の村は幹線道路から徒歩10分の所にあり、入り口で10元の入場料がかかります。安いものです。入りましょう。きのこの形をした家があります。歩いて1時間、戛娘や牛角寨方面行きのミニバンや三輪タクシーでも行けます。タクシーで行くと入場料を払わずに村に入る裏道を教えてもらえるかも。でも切符を売っている女の子が目茶可愛いので…。

多依樹は元陽から27km。朝日を見ると綺麗らしいらしいけど、昼間でも十分綺麗です。戛娘行きのミニバン(30〜60分に一本程度走っている)で来れます。私はここまでミニバン出来て、あとは歩いて帰りました。

勝村は元陽から20km。多依樹から歩いて2時間。この辺りでは大きな村で、市場が立っていました。たまたまなのか、毎日立つのかはわかりません。沢山の少数民族の人たちが集まっていました。

バ(土へんに貝)達は元陽から16km。勝村から徒歩1時間余。村の名ではなく、展望台です。延々山の麓まで棚田が続いているのが見れます。場所がちょっとわかりにくいので注意。勝村から歩いて来ると「封山育林」という石碑があり、そばに綺麗な細い通路があるので100mほど行くと展望台です。夕日を見ると良いらしいです。

聞いた話だと攀枝花(元陽から24km)はもっとすごいらしいです。もうお腹一杯だったので行きませんでしたが、直行のミニバンもあるので行ってみて下さい。

元陽のすぐそばでも棚田は見れます。町の中心に広場があり、その先、坂を100m程登るとバスターミナルがあります。その右側に細い道があるのでしばらく歩くと棚田があります。先には村もあります。またターミナルの左、さらに坂を上って歩いて行くとチン(竹かんむりに青)口に到着します。道はバスも通る幹線道路ですが、通行量は少ないので歩くのは楽です。子供達や女子高生から「ハロー」と声をかけてもらえました。



地図の縮尺や方位はテキトーなのでご注意を。

■交通■
建水から元陽(新街)まで4時間(全行程舗装道路)。 新街-南沙間はすごい坂道を1時間。元陽(新街)から個旧までは5時間。道は途中から舗装されていないのでツライ。建水からにせよ、個旧からにせよ、道はくねくねなので席は念入りに選んでください。前の人のゲロを浴びます。 昆明へは豪華バスも走っています。
見所を回るにはミニバンがあります。限界まで人を乗せないと出発しません。いつも限界に挑戦中で、僕の乗ったのは定員8人のバンに12人。どうやって乗ったのか思い出せません。

■宿■
町を訪れる人のほぼ全てが県人民政府招待所に泊まります。町の真ん中、広場に面してあります。普通房ベッド10元〜(共同トイレ・シャワー)、標準房(バス付き)120元。高い部屋は観光客で混んでいて、はなかなか泊まれません。他にも旅社は数軒ありますが、中級ホテルは南沙まで行かないとありません。今後観光客が増えるとホテル不足が深刻になるかも。

■食事■
元陽、勝村では大丈夫です。他の村には何もありません。