竜岩(Longyan)/永定(yongding)2002.4
 


土楼民族村のメイン・アトラクションとなる振成楼とその前で手ぐすねを引くバイクタクシーのおっちゃん。


振成楼の中。ほとんどの家が旅館になっていた。これは共同の調理場のようだ。


四角い福裕楼。土楼民族村の奥の方にあるので少し静か。



最小の円楼、如昇楼。福裕楼の向いにある。


土楼の中にずかずか入って行って見物しても全く問題ない。だって40元も払っているんだもん。ただ、犬はそんな事情を知らないので歓迎してくれない。

■土楼について■
土楼というのは客家の人たちが建てた巨大な集合住宅で、写真のようなユニークな形をした建物の中に何十という家族が住んでいます。福建省を始め、広東省や江西省に沢山あるらしいのですが、観光地として知られているのは永定の土楼です。
観光地になっているということは交通や宿泊が用意されているという点で有り難いのですが、同時に土産物屋や客引きも用意されているという不具合もあります。大規模な観光地なら一人で来ている貧乏そうな客などあまりかまってくれないのですが、ここみたいな中途半端な観光地だと客が一人だったりするので大変な人気者になってしまいます。
人気者はツライ。
つらすぎたのでここからはすぐに逃げ出しました。

■見所■
上記の理由で逃げ出しちゃったのでよくわかりません。私が行ったのは「永定客家土楼民族文化村」(以下永定土楼)という所です。入場料40元です。バスの中で地元の人が、「オレと一緒に入れば20元で入れる」と声をかけてくるかもしれません。その20元は彼のポケットに入ります。
この土楼村は結構広いし、丸いのから四角いのまで一通りの土楼があるので時間がない人には良いかもしれません。しかしゆっくり見物がしたいならお薦めできません。
中に入ると「ウチの土楼に泊まって行け」「バイクに乗れよ案内するよ」「あそこの土楼に入るのには入場料30元が要るけどオレと行けばタダだ」と色々な人に声をかけてもらえます。タチが悪いことに彼らの日本人識別能力はすごく高いです。一発でばれます。一人で来ている観光客は日本人ばかりみたいです。

永定土楼以外にもこの周辺には沢山の土楼があるみたいで、観光地でない所に行けばもう少し落ち着いて観光ができると思います。旅行人という出版社から「旅行人ウルトラガイド・客家円楼」という詳細なガイドブックが出ているので参考にしてください。現地ではガイドブックも地図も手に入りません。

■交通■
土楼があるのは福建省・永定の郊外です。私は永定まで行ってバスを捜しましたが失敗でした。バスターミナルの係員に土楼行きのバスは何時だ?と聞いたら「バスは無い、タクシーをチャーターしろ、安くしておくよ」と言われ、すごすごと竜岩まで引き返しました。ウソでした。永定から永定土楼行きのバスは午前中何本か出ています。永定の町の中ではバイクタクシーの連中から「土楼まで10元で行くよ」と誘われまくりましたが、怪しいです。どこの土楼に連れて行かれるんだか。絶対10元では済みません。
厦門や広州から行くなら竜岩市を起点にしましょう。竜岩の汽車站から永定土楼行きのバスが1時間に一本出ています。約2時間。途中で湖坑鎮に停車します。竜岩行きの最終は16:20でした。ちなみに永定土楼からは厦門行きのバスも午前中に3本出ています。
竜岩から厦門へは豪華バスで4時間でしたが間もなく立派な高速が完成するのでもっと早くなると思われます。厦門は湖濱南路の汽車站に到着です。

■宿■
土楼で泊まるところを探す必要はありません。向こうから探しに来ます。円楼の形をしたホテルもあります。湖坑鎮でも泊まれます。
竜岩の汽車站の真上には英語で「HOTEL」と書かれた宿がありますが外人は泊まれません。汽車站を出て右へ、川を渡ってすぐ右に曲がり、川沿いを5分歩いたところにある竜州大酒店はツインが200元、シングル150元ですがシングル80元で泊まれました。