屯渓(黄山市)(Tunxi)2001.8
 


屯渓の老街。修復がきちんとされているのであまり風情はない。日光江戸村と思っていただければ雰囲気は伝わるかと思います。


歙県の町。結構発展していますが、旧市街は昔ながらの地方都市の雰囲気が残っています。


歙県には城壁も少しだけ残っています。この町は割と好きです。


裳ユエ碑坊群ですがこういう石の門が沢山並んでいるだけ。なのに35元。どうも納得行かない。


宏村の中心。パラソルが並んでいるのはもちろん!土産物屋。


宏村の中を歩き回ったが田舎っぽい景色もあるにはあります。

■屯渓について■
屯渓は正式には黄山市と呼ばれます。黄山という有名な観光地の山麓に位置し、列車の駅と空港はこの町にありますが、黄山観光ならこの町に滞在する必要はありません。でもそれじゃ町は儲からないので色々なワナを仕掛けて観光客を呼び込んでいます。
昔はこの一体は徽州と呼ばれていて、商人を多く排出した土地柄だったようです。その昔の商人の住居が残っていてそこが観光地になっています。今回は古い中国の村を巡るというテーマで旅行して来たので、屯渓ははずすことは出来ませんでした。しかしここは観光客が多すぎるし、金がかかる。時間があるならここよりをお薦めします。


■見所■
町の中心に当たるのは「老街」と呼ばれる旧市街です。なかなか立派で古い建物が約1kmにわたって並んでいて、土産物屋になっています。駅がある新市街へは歩いて40分ほど離れています。

歙県は屯渓から45分程の所にある古い町です。徽州商人の古い家がいくつか残っています。ここへ行くなら屯渓のバスターミナルから30分に1本ある歙県行きのバスで終点下車。バスは新市街に着くので徒歩で橋を渡り少し行くと旧市街(老街)があります。坂道に面して商店が並んでいます。坂を上りきる手前に左に曲がる細い道があり、標識があります。わかりにくい標識です。道を入ると切符売り場があり、10元の入場料を払うとガイドさんが民家や幼稚園や細い路地を案内してくれます。民家で写真を取ると金を要求されるのでご注意を。一枚1元って書いてあります。ガイド料は入場料に含まれています。

裳ユエ碑坊群(ユエは木へんに越)には石の鳥居みたいなのが沢山並んでいます。あと古い村もあります。入場料35元!です。入場料に見合う価値はないです。もし行くなら歙県行きのバスで屯渓から約30分。右側を注意して見ていると案内の標識があります。そこから約5km、三輪タクシーで5元ほど。他にも近くにいくつか見所があるようですがタクシー代30元+入場料がかかります。ちなみにここから歙県方面にさらに10分ほどバスに乗るとニセの碑坊群が右側に見えて来ます。地図などには載っていないし、まだ出来立てという感じです。くれぐれも間違えて入らないようにしてください。

イ県(イは墨の右に多)は屯渓からバスで90分。その郊外に三つの古い村があります。西テイ(テイはしんにょうに弟)と南屏、そして宏村です。それぞれ入場料が約30元します。しかもこの辺りは外国人未開放地区になっていて旅行証を取らないと(55元必要)入れません。入場料が高いので僕は宏村だけ見てすぐに引き上げました。
行ってみようと思う方は屯渓のバスターミナルから45分に1本あるイ県行きのバスに乗って下さい。バスを降りるとタクシーが寄って来ます。乗り合いタクシーだと2元、貸し切りだと10元程です。旅行証はバスを降りて公安局の場所を誰かに聞いて取りに行ってください。屯渓で取るよりイ県で取った方が簡単です。

ちなみに行ったのが夏休みで丁度観光シーズン真っ盛りというのもありますが、入場料が高すぎです。今回黄山は行かなかったのですが、入場料とロープウエー代をむしり取られますのでお金は多めに持って行きましょう。


■交通■
飛行機、列車があります。空港は町から15分程。町までのバスがあるかどうかはわかりません。駅の回りは新市街として発展していて、バスターミナルや食堂街、ホテルがあります。
バスターミナルからは上海・杭州・南京への高速バスが走っています。杭州まで5時間強で、杭州の西バスターミナルに到着します。
黄山行きのバスもバスターミナルから出ていて、客引きが凄まじく、ターミナルを出発後も列車の駅の回りで 客引きをするのでなかなか走り出しません。あの調子では2時間近くかかるでしょう。

■宿■
列車の駅の回りに中級ホテルがいくつかあります。泊まったのは江南大酒店・シングル150元。駅周辺には客引きが手ぐすね引いて待機しています。中には英語対応の客引きもいます。