諸葛(Zhuge)2001.1(諸葛鎮・諸葛村)
 
諸葛の入り口にある諸葛孔明の像。バスはここに止まる。


諸葛村の中は迷路の様な細い道がめぐらされ、すぐ迷子になる。地図など役に立たない。


丞相祠堂。ここには観光客がいた。この日見た観光客は全部で2組。まあ冬だからな。

天気が悪く雨がチラチラ。とても寒い。そのせいか、朽ち果 てる寸前の村に見えた。


ニワトリと一緒に住むという昔ながらの生活。


蘭渓の街。
■諸葛について■
浙江省の中央部、金華市の隣にある蘭渓市。その郊外18kmの所に諸葛鎮という村があります。
三国志に出てくる諸葛亮孔明の遠い子孫たちが暮らす村です(ほんまかいな)。諸葛姓の人々が集まっている村は中国全土にあまたあるそうですが、ここがその最大のもので、今でも4000人以上の諸葛さんが住んでいるとのことです。
この村は別名八卦村とも呼ばれています。小さな池を中心に八方に小径がのび、八つの小山と八つの池に囲まれています。そして、村の中には明・清の時代に建てられた古い民家や建築物が約200戸残されています。
三国志マニアならずとも、江南の農村の昔の生活をかいま見たいとお考えの方にお薦めの場所です。

諸葛観光の拠点になるのは蘭渓という街で、ここか金華で一泊することになると思います。蘭渓の方が街として面 白いです。市場や川に面した城壁跡などを散歩しても面白いし、足を伸ばせば郊外には大きな公園が三つあります。一方の金華の方は商業都市で殺風景な街です。
ここまで足を伸ばしたのですから、帰りには東陽に立ち寄りたかったのですが、スタミナ不足で行けませんでした。東陽は金華と杭州の間にある義烏市から少し東に入った所にあり、廬家の大邸宅があります。なんでも映画「阿片戦争」「始皇帝暗殺」のセットとしても使われた屋敷だそうです。


■見所■
村の中に古い建物は無数にありますし、人々もまだここでは素朴な暮らしをしています。 一応観光地なので、見所に入るのは入場券を買う必要があります。チケットは通 し券(全部入れる)が34元です。
主な見所は以下の通り。
丞相祠堂:明・万暦時代に作られた諸葛家の先祖を祀った所。
大公堂:元代に建てられた諸葛家の集会場。
天一堂:清・同治時代に建てられた薬店。
他にも色々ありますが、 村ごと全部が見所と言って良いでしょう。村を一回りするのに3時間は必要です。

バスで村に着くと村はずれの交差点の所で下ろされます。交差点には諸葛孔明の像が建っています。この像のお尻の方に市場があり、市場の左側に諸葛村に向かう坂道があります。これを10分ほど歩くと案内板があり、その先に駐車場と切符売り場があります。村の地図もここにあります。
諸葛孔明の像に向かって右に伸びる路を1.5km行くと長楽村という村があり、ここにも明・清時代の民家が残っているそうです。知らなかったので行きませんでした。残念。


■交通■
杭州から蘭渓までの直通バスもありますが、便数が少ないようなので金華経由で行きます。杭州の東バスターミナルから金華までは豪華バスで3時間半。1時間に1本くらい出ています。
金華は西バスターミナルに到着するので、その近くにある鉄道駅前から市内バスで客運中心へ。ここから蘭渓行きのバスが沢山出ています。約1時間で蘭渓着。
蘭渓は鉄道駅前に到着するので歩いて北バスターミナルへ行き、そこから客運中心行きの市内バスに乗り、客運中心で諸葛経由双牌行きバスに乗ります。約40分で諸葛着。
帰りは行きの逆を行きます。諸葛から蘭渓行きのバスが交差点の所で客引きをしているのですぐ見つかります。
この辺のバスターミナルは行き先別に細かく分かれているのでかなり面倒です。乗り換えに時間がかかります。
蘭渓まで列車で行くことも出来ますのでその方がわかりやすいかもしれません。上海から蘭渓行きの直通列車があります。
ちなみに諸葛まで杭州から日帰りはほぼ不可能です。蘭渓で一泊する事をお薦めします。

■宿■
諸葛村にも交差点の所にぼろっちいホテルがありますが外人が泊まれるかどうかは不明です。
蘭渓の街には沢山ホテルがあり、お薦めは天城大酒店(ツイン140元・熱い風呂・朝食付き)。他に国泰大酒店(こっちの方が若干高そう)などが駅の周辺にあります。