運城(Yuncheng)2000.8

 


運城の駅。関羽の像が出迎えてくれます。


関帝廟の中。


関帝廟のある解州の町。


運城郊外にはひまわり畑が広がります。

■運城について■
またまた非常にシブイ所に来てしまいました。山西省の大原と陜西省の西安の中間地点にあるこの街は何のことはない地方都市なのですが、あの、関羽の故郷として有名なのです。というかそれしかセールスポイントのない街です。
関羽を知らない方のために解説です。関羽というのは三国志に出てくる英雄の一人で、劉備の配下です。ところがこの人、とても良くできた人物で、中国では主君の劉備をさしおいて人気者なのです。日本でいえばさしずめ楠木正成か武蔵坊弁慶といった所でしょうか。中国では半ば神格化されて、各地に関羽を祀った関帝廟があるくらいの人です。

■見所■
もう関羽を祀った関帝廟しかありません。運城の駅前から11路のバスで終点の解州関帝廟まで約40分。これはなかなかスゴイです。びっくりしました。山東省に孔子を祀った孔子廟というのがあってこれは有名ですが、この関羽廟も多少規模は劣るものの、なかなかどうして大したものです。
建物自体の建設年代は不明という事ですがおそらく清代の物でしょう。さほど古い物では無いのですが、いい具合にくたびれた感じを出しています。廟の中には関羽の大青竜刀や漢之寿亭侯の印のレプリカがあったりします。
関帝廟があるのは解州という小さな町で、この町自体も一見の価値があります。典型的な田舎町の風情が感じられます。また、この町には関帝廟の他にも結義園というのがありますが、全くつまらん意味不明の所です。ただ切符は共通 でどちらにも入れますので損した気分にはなりません。
運城の町の中には何も観光地はないようですが、駅前に関羽の像があります。あと何故か市場が非常に充実していて、町中に何カ所かあります。
町の郊外には夏ならひまわり畑が広がります。 関帝廟に行く途中にもありますので途中下車して散歩するのもいいでしょう。

■交通■
西安からは駅前バスターミナルから高速バスが20分に一本あります。また、臨汾行きのバスもここに停車します。洛陽方面 、大原方面からもバスがあり交通は便利です。列車もありますが、席はとりづらいでしょう。

■宿■
地方都市なのでビジネス客向けのホテルが沢山あります。あまり観光客は来ないようなので安い値段で泊まれます。
私が泊まったのは駅前の「関公大酒店」。関公というのは関羽の事です。名前は大げさですが一泊98元(割引料金55元)のツインはホットシャワー・エアコン付きでした。