羅平(Luoping)2000.5

 


羅平付近の農村風景。


多依河風景区。タクシーの運ちゃんがガイドを引き受けてくれて、猛スピードで一回りする。


多依河風景区で筏に乗る。あと馬にも乗る。


魯布革 小三峡。はっきり言ってつまんない所。


九龍瀑布群。午後に行くと逆光で、
景色がよく見えない。写真も上手く撮れない。


九龍瀑布群。 なかなかの規模がある。ゆっくり見て回りたい。


九龍瀑布群。滝の上から見た農村風景。

■羅平について■
「雲南旅遊之最」という中国のガイドブックを読むと「羅平には長江の三峡・桂林の山水・黄果 樹瀑布 ・九寨溝風光・黄山雲海・路南石林・版納森林(中略)に類似した87の自然の景観がある」と書いてあります。これはスゴイ!ここさえ行っておけば、もう中国は旅行する必要はない!是非行ってみたい。で、行って来ました。 感想は…中国のガイドブックは信用するな、の一言です。


■見所■
羅平は雲南省の東、貴州省と広西壮族自治区の境に位置し、その郊外に大きく分けて3つの見所があります。

1.多依河風景区:羅平の郊外40kmの所に桂林山水らしきものがあります。桂林というよりも武夷山に似ていると思いました。多依河という川が流れていてその流域に桂林のような変な形の山があります。遊歩道があって、そこを歩いたり・馬に乗ったり・駕籠に乗ったり、あるいはイカダに乗って川を下ります。付近には少数民族の村もあり、なかなか良いところです。急いで回って2〜3時間必要ですが、のんびり一日過ごしてもいいかもしれません。

2.魯布革小三峡:多依河風景区から7kmの所に魯布革水力発電所があり、そのダムによってせき止められた多依河が峡谷を作っています。そこを船で遊覧します。発電所も参観できます。発電所は山をくり抜いて作ってあり、景色はつまんないですが社会科見学みたいです。入場料25元(中国語ガイド付き)。小三峡の峡谷はダムからさらに19km、そこから船に乗ります。船は往復で約1.5時間で32元。遠くに大きな滝(飛龍瀑布)が見えます。

3.九龍瀑布群 :ここは面白いです。滝があります。それも一本ではなく、沢山です。羅平の町から22km。入場料28元はカーブルカーの料金を含みます。滝のある絶壁に階段があり、それを登るとまた滝があり、その上にさらに滝があります。光の加減の関係で午前中に行った方がいいでしょう。一回りするのに3時間は欲しいところです。

以上の3箇所を私は一日で回りましたが、一般的には上の2箇所を一日目に、滝を2日目の午前中に観光して午後に昆明に帰るのだそうです。
この町も今では中国人の観光客が沢山押し寄せてきています。昆明から1泊2日で来れる手軽な観光地です。
羅平ではこの他に菜の花の季節に「菜の花祭り」が開催されるそうで、テレビで見ましたが、一面 に菜の花が咲いていました。
その他の見所としては昆明方向への道を少し横に入った所に陸良の彩色沙林というのもあります。石林の砂バージョンの様です。ここへ行くには陸良まで行き(羅平から3時間、石林から1時間)そこでバスかタクシーを探してください。陸良は大きな町なので宿泊もなんとかなるでしょう。


■交通■
昆明からは東に230km、バスで5〜7時間。 昆明の北京路のバスターミナルからは7:30・9:30・16:30にバスがあります。羅平から昆明へは沢山バスがありますが満員にならないと出発しないのでじっくり吟味して選びましょう。 全てのバスが石林の近くを経由するので帰りに寄ることもできます。石林の入り口でバスを降りるとタクシーや馬車が待っています。
昆明・南寧へは鉄道もありますが、駅は市内から離れているようです。また田舎の駅なので切符は手に入っても、座席は確保出来ない可能性が高いです。貴州省方面 へは興義行きのバスがあります。
郊外への足はタクシーをチャーターして上の3箇所を一日で回って300元。他にホテルの前から観光バスも出てます。客が集まれば発車。なかなか集まりません。また、バスターミナルからは普通 の中距離バスも出てます。一日で全てを回るとなるとタクシーしか方法はないですが、近辺の村をゆっくり回るなら公共バスでなんとかなるでしょう。写 真の車は僕を運んでくれたタクシー。買ったばかりで、3日前から営業を始めたばっかりと運ちゃんが自慢げに話していました。

■宿■
街の中心にある羅平政府賓館が便利です。観光バスはここから出ます。 バスターミナルから徒歩7分。昆明方向に150m程歩いて最初のT字路を右へ曲がり200mくらい行った左側。1ベッド40元・シングル60元・風呂付きツイン128元〜。新築のようで中はピカピカ。オススメ。他にも宿は沢山あるので野宿の心配は無用。